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 2025年5月 聖句のお話

 今月の聖句は、その前後を見ますと、野の花も、空の鳥も自分たちで一生懸命何かをしようとすることがなくても、神さまが守ってくださる、大切にしてくださっている、あなたたちはそれ以上に大切にされていることを知らないのですかと言われている箇所です。わたしたちは、時に「どうせわたしなんて」と思ったことや、言ったことがないでしょうか。神さまはそんなわたしを見てくださっています。「ひとりひとりの名をよんであいしてくださるイエスさま どんなにちいさいわたしでもおぼえてくださるイエスさま」(キリスト教保育連盟発行:幼児さんびかⅡ 20-1番)と合同礼拝やお部屋で歌いました。神さまはどんなに小さなわたしたちでも、必ず見つけてくださり、守ってくださる方なのです。
 暖かい日が多くなり、こども園の子どもたちも散歩にでかけることが多くなりました。先日、ちょうちょう組の子どもたちと散歩に行ったとき、原っぱに咲いている小さな紫の花を一緒に見つけて、子どもたちが大切そうに摘んでいる姿がありました。ある女の子はせっかく摘んだ花をなくしてしまい、また見つけてほしいとお願いまでしてきました。本当に小さな花で、花弁の大きさも1センチなかったほどです。子どもたちは名前もわからないけど、どんな花も大切にする優しい心を育んでいっているのだなと思わされました。そんな子どもたちと一緒に、神さまに大切にされていることを改めて感じていきたいと思います。

 

 

宗教主任 山本 孝根