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 2025年9月 聖句のお話

 

 羊と言われたらどのようなイメージを持たれるでしょうか。ふわふわ・白い・優しそう、かわいいなど思い浮かぶと思います。テレビなどで羊が羊飼いや牧羊犬に誘導されながら柵に入っていく場面を観たことがある方もいるかもしれません。実は、羊の視力は弱く、目の前にいる仲間の姿を追いかける習性があります。その習性を利用して、柵に誘導することができるのです。また、羊は力が強い方ではありません。羊飼いや牧羊犬に外敵から守ってもらうことで、安心して過ごすことができます。

 今月の聖句がある詩編の作者は「おそいくるライオン」にも出てくる勇敢なダビデ王ですが、そのダビデ王が自分は羊だと言っています。勇敢に戦い、勝ち続けたダビデ王がそんなことを言うなんて驚きです。なぜダビデ王はそのようなことを言ったのでしょうか。それは、羊が羊飼いから離れてしまうと生きていくことが難しいように、私たちも神さまから離れてしまうと生きていくことが難しいからです。この世界では嬉しいこと、悲しいこと、色々なことが起きます。そのような中で、神さまが羊飼いとして、私たちを守ってくださるからこそ、私たちは心穏やかに、安心して過ごすことできるのです。

 現在も世界中では争いが終わらず、自然災害も発生しており、悲しみ、苦しんでいる方たちがたくさんいます。私たちは子どもたちと一緒に、神さまのお守りと導きがありますようにとお祈りしながら過ごしていきたいと思います。

 

 

宗教主任 山本 孝根